SMサイトで知り合った、凛とした年上の人

SMに興味がありチャットを利用した

若いころは、学校やバイト先など、普段の生活でも女性との出会いが多かったのですが、社会人になってすぐの頃は、仕事がら、女性と出会う機会が極端に少なくなってしまいました。仮に出会いがあっても、仕事関係だとなかなか異性として声をかける事は難しい状態でもありました。社内恋愛など、とてもではないですが出来る空気ではありませんでしたし、また取引先の相手の人となると、もしうまく行かなくなった時に仕事面で大変な事になりはしないかと思えて、仕事以上の関係になる事は出来ませんでした。
社会人になったばかりのころは、人に言いにくい事に少し興味があった時期でもありました。ＳＭです。Ｓの方だったらまだ人にも言えるかも知れませんが、Ｍの方に興味がありました。それは、人に隠しておきたい事で、それが実名を伏せてのサイトでの出会いを求めた理由にもなっていました。ＳＭといっても、私はビデオなどで少し見たことがある程度で、それほどよくは知りませんでした。少なくとも、そんなにハードなものを求めていたわけではなく、積極的な女性にあこがれていた、その程度の感じでした。
ウラデジという出会い系の掲示板のＳＭ系のチャットで、その女性と知り合いました。私よりも６歳ほど年上でした。チャットでしばらく会話をし、その日のうちにアドレスの交換をしました。電話で話すと、ＳＭとはいってもすごく優しそうな声の人でした。そして、会う約束をして、数日後の昼間に彼女と会いました。

ウラデジのSMチャットで出会った女性

彼女は黒と白の格子がらのスーツを着ていて、それがすごく格好良く思えました。背はそれほど高いわけではありませんでしたが、背筋がピンと伸びていて、高めのヒールも履いていたので、実際以上に背が高く見えました。彼女とは、グリルに行って食事をして、ワインも少し飲みました。見た目がきりっとした美人タイプなので、そのあたりはＳ女性っぽくはあったのですが、話してみると少し違う印象を覚えました。高圧的なところがなく、また気が強いという事もなく、上品ですごく優しいのです。少しいかがわしそうなサイトで出会った割りには、エッチな話にもなかなかなりませんでした。僕は、そういう話を切り出していいのか、それとも切り出さない方がいいのか、迷いました。結局、その場では切り出すことが出来ず、車で家まで送るという事になりました。
車に乗ると、地下の駐車場から出る前に、彼女の方から私のひざの上に手を乗せてきました。ドキッとしました。なんでああいうサイトに行ったのかとか、ああいう所はよく利用するのかとか訊かれました。
「ねえ、ＳＭのほうはどれぐらい経験があるの？どういう事が好き？」
おもむろに切り出されました。僕は、ドキドキしていたのですが、なるべく冷静に、そして正直に話しました。車のエンジンもかけないまましばらく話し、そしてホテルに行きました。少し意外でしたが、ＳＭというほどの事はしませんでした。ただ、彼女の方からしゃぶってくれたり、上に乗られたりと、少し積極的にしてもらったという感じでした。
彼女との関係は何か３～４カ月ほど続きました。彼女はやさしくて大人な女性でした。肉体関係でも、アブノーマルな事は最後までしませんでした。少し男声恐怖症なところがあって、女性に高圧的な態度を取らない男がいいから、ああいう所を利用したのかもな、と思うようになりました。